KIMAFUN 2.4G ワイヤレス イヤモニシステム レビュー

Bluetoothイアモニシステムについていくつかレビューしてきましたが、今回は、KIMAFUN 2.4G ワイヤレス イヤモニシステムをレポートします。

Bluetoothではない 2.4Gタイプも種類が増え購入しやすくなりました。ものによっては、Bluetoothと同等の価格で購入できるものもあります。

私の場合、イヤホンも欲しかったので、今回は試しにこちら、KIMAFUN 2.4G ワイヤレス イヤモニシステムのセットを購入してみました。一応、ボーカル用イヤモニという視点で解説しています。

持ち運びに便利な収納ケース入りです。送信機・受信機・プラグ類・イヤホンのセットです。

そもそも、2.4GHzワイヤレスとは 

ワイヤレスの接続で一般的なのは「Bluetooth」と「2.4GHz」の2タイプです。どちらも、2.4GHz帯の電波を使っています。Bluetoothは、国際標準化通信規格で「IEEE 802.15.1」といい、スマホやPCなど多くの機器に搭載されています。Bluetoothの規格に適合していれば、ペアリングすることでメーカー問わずいろいろな機器を相互に接続することができます。一方、Bluetooth以外の規格のタイプを一般的に2.4Gワイヤレスと表現しています。2.4Gは、機器のメーカーの独自規格のため対応機器が限られており、専用の送受信機で接続します。Bluetoothと2.4GHzワイヤレスでの接続を比較すると2.4GHzの方が遅延が少ないとされています。

ワイヤレス製品は技適マークを必ずチェック

「Bluetooth」と「2.4GHz」もどちらも無線機器になりますので、日本国内で使う場合は、必ず技適マーク取得している商品でなければなりません。技適マークない(認可されていない)機器を使うと電波法違反で逮捕されます。このページで紹介しているKIMAFUN 2.4G ワイヤレスは技適マークついています。

Bluetoothと2.4GHzワイヤレスのメリットデメリット

Bluetoothメリット:Bluetoothの「バージョン」や「プロファイル」に対応していれば、メーカー問わずいろいろな機器を接続できる。
Bluetoothデメリット:音楽やデータ転送の規格によっては遅延がある。基本的に10m以下の短距離用で、Classによって伝送距離が異なり、Class 1(最大100m)Class 2(最大10m)Class 3(最大1m)長距離対応ほど機器が高価になる。

2.4GHzワイヤレスメリット:遅延が少ない。伝送距離長く障害物にも比較的強い。
2.4GHzワイヤレスデメリット:接続できる機器が限られている。

KIMAFUN 2.4G ワイヤレスの特徴

2.4Gワイヤレスで、接続が簡単(スイッチON・チャンネル選択)。
安定性があり、干渉防止

オーディオ遅延が少ない
伝送距離は50〜65フィート(およそ15〜18m)障害物のない環境では20m。
内蔵リチウム電池を搭載で、USB-C経由で充電
充電時間は2時間
フル充電でおよそ6時間使用可能
(送信機:5〜6時間・受信機:6〜7時間)

他の機器からの干渉を防ぐため、内蔵の6チャンネルを切り替え可能。
1つの送信機から複数の受信機に接続可能。

使ってみた感想 KIMAFUN ワイヤレス イヤモニシステム

【充電しやすさ】

充電時間は2時間。充電は、送受信機2台同時に可能。
充電残量は、ロゴの上の赤・青・緑のランプ部分でわかるので、充電切れを未然に防げるのは安心。

【操作のしやすさ】

受信機はフック付きで、ベルトやポケットなどにはさんで装着できるので便利。

音量操作ボタンが大きめで、操作しやすい。

送受信ともバッテリーやチャンネル表示がライトなのでみやすい。ライブ会場など薄暗い場所でも認識しやすい。

【伝送距離】

Bluetoothが10m程度に対して、15〜18m(最長で20m)と長いのはメリット。 

【拡張性】

6チャンネルあるので、複数台で切り替えて別のモニターをしたり、送信機1台に対し受信機複数台で同じ音を聞いたりできる。

例:ドラム・ギター・ベース・ボーカル・コーラス・キーボード計6人が別々にモニターすることができます。6チャンネル切り替えができるので同じワイヤレスシステムが使えます。

【遅延】

遅延は感じませんでした。

【接続プラグ類】

送信機のプラグは、専用のネジ式。

KIMAFUN インイヤーモニターイヤフォン

人間工学に基づいた形状の45度アングルで快適で安全なフィット感。
耳の後ろに向かうケーブルデザイン。
簡単に外れない仕様。
強化された低音、中音域、高音域は非常に豊かでエネルギッシュ。
優れたノイズリダクション能力により、ステージパフォーマンスやレコーディングスタジオのモニタリングに適しています。

使ってみた感想 KIMAFUN インイヤーモニターイヤフォン

外音の防音性は選ぶキャップの大きさによって密着度がかわるので感じ方に個人差あると思います。中サイズのキャップで私の場合ある程度外音も聞こえ使いやすかったです。

音質は良い方だと思います。SONYの業務用ヘッドホンと比較してもさほど悪くないと感じました。ケーブルを耳にかけておけば、耳穴から外しても落ちないので便利です。また、小さなクリップがついていますので、装着の際首後ろのえりなどにとめておけます。

ケース・その他使ってみた感想

ケースなしでもう少し安くなればいいに1票(笑)ですが、あれば活用はできますね。
しっかりしたケースでパッキンをはずせば収納力アップします。パッキンがあるとプラグをしたまま収納できないので、都度外さなければなりません。少しかさばりますが、持ち運びには便利です。

ZOOM(オーディオキャプチャー)やスタジオのミキサーに接続して使ってみた他、ライブハウスでも使ってみました。

操作が簡単で遅延がない点はよいと思いました。イヤモニの音量調整が難しく感じました。写真のように、自分の近くで音量調整ができた方が便利です。mixした音をモニターで返して欲しい場合など、PAさんに頼ることになりますが、イヤモニの受信機のボリュームを下げた状態でも、モニターが大きいと手元では調整できないので、ライブ中に調整の指示をださねばなりません。サウンドチェックやリハ通りには行かない場合があるので、難しいです。

余談ですが、人気商品なのでしょうか?ライブで同じワイヤレスを使っている方がいました。私は自分の機材には全部マークをつけているので自分のものが識別できたのでよかったです。そうでないと、自分のがどれかわからなくなるところでした。

イヤモニの音量調整とイヤホンの密閉調節

1)最初イヤモニ使わない状態でスタジオのスピーカーなどからでる音量を決める。
2)イヤホンの密閉調節や音量を調節する。外音も聞きながらイヤホンで補足するなど、密閉具合や、イヤホン片耳にするとか、いろいろ工夫してベストな状態で。

爆音バンドとそうでない場合とでは調節が違うと思いますが、本来思い切りの声量で歌うべきところイヤモニすることでセーブしてしまうこともあるようです。なので、適正な音量調節は意外と奥が深いなぁと感じました。

2.4G ワイヤレス イアモニ KIMAFUN 使ってみました

動画でも解説していますので、ぜひご視聴ください。

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